本年3月に「7階建設中に柱の不具合が発覚」との事態となりました。各方面に衝撃を与えた出来事ですが、売主によれば、原因は、「現場監督の確認・指示ミス」ということです。これにより、本物件は3階まで残して取り壊し、作り直すことになりました。この取り壊しには9ヶ月かかり、その後再建築となるため、竣工日が当初予定より1年延期される見込みです。
そして、既契約者への対応としては、手附金の倍返し及び同条件での再契約優先権の付与が基本となります。問題発覚が第3期1次販売時と重なっていたために、手附金は振り込んだものの契約をしていない方もいたらしく、その扱いの違い(預かり金の返却(期間中の利子付き)及び同条件での優先的購入権)なども議論されています。このほか、買換えのために既に自宅を売却した方など、個別対応もされるとの情報です。
既契約者などこれらの方々にとって悩ましいのは、本マンションを再び購入するか、他のマンションを検討するかの決断です。竣工が1年遅れとなるために、当初のライフプランと変わってくるのですが、それでも本マンションのような駅直結・大規模タワー・一流デベ&スーパーゼネコン・平均坪単価250万円程度のリーズナブルな価格水準などの好条件を有した物件は、他を探してもなかなか比較対象が見つからない、との声が上がっています。
また、再建築の事態となった本マンションの販売価格が現在よりも上がるのか、資産価値はこの事態により毀損されないのか、先が見えない要素は多くあります。本マンションの建築及び販売は、これまでにないプロセスをたどろうとしているだけに、今後の成り行きが注目されます。モデルルームは少なくとも7月まではクローズ、公式HPも現在は閉鎖されています。
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