元はサンスクエアのテニスコートだった場所に立地し、敷地面積は4,194.57平米、これを地上29階建てタワー棟2,319.34平米と地上7階建てレジデンス棟1,875.23平米とで分けています。「王子」駅徒歩1分、線路を挟んで都内有数の歴史ある「飛鳥山公園」と向き合う絶好のロケーションです。北区において1972年以降、階数が29階以上の物件は本件が初となります。
一方、線路が近く、住戸によっては鉄道音の影響を受けること、堀留1丁目は低地で後背湿地と呼ばれており、地質としては揺れやすい地盤となっていることは懸念点です。
間取りは1LDK〜4LDK、専有面積35.02平米〜86.00平米で、シングル・投資用からファミリータイプまで幅広い層を想定しています。第1期1次は9階以上の住戸に限定し、総戸数の42%に当たる120戸の売出しで6月28日受付開始、7月に販売が行われました。販売価格は坪単価250万円〜345万円程度で、平均坪単価は300万円を切り、280万円〜290万円程度と思われます。
第1期2次販売は7月21日に行われ、販売戸数は5戸、全て2〜5階の低層にある1LDKで、専有面積35.02平米〜40.35平米に対し販売価格3,268万円〜3,688万円、坪単価302万円〜308万円程度と、低層にしてはやや高めの価格水準でした。
ネット上の掲示板の情報によれば、第1期販売は当初予定より2割ほど多く出し、最上階は完売、ただ全戸即日完売とはいかず、先着順申込み受付の葉書が検討者に送られたそうです。低層階の8階以下は来年販売予定で、第2期も9階〜28階中心との情報もあります。
公式HPではタワー棟の第2期販売は9月中旬予定(既に9月中旬ですが)、間取りは1LDK〜4LDK、専有面積35.02平米〜85.28平米に対し販売価格3,400万円台〜8,200万円台、坪単価322万円〜330万円程度です。一方、レジデンス棟は10月上旬販売予定で、間取り2LDK〜4LDK、専有面積55.46平米〜78.62平米に対し販売価格3,900万円台〜6,500万円台、坪単価238万円〜277万円程度と、タワー棟に比べて安くなります。
標準相場をごくおおまかに試算すると、217万円[王子坪単価]×1.107[駅距離補正]×1.00[地価上昇補正]=坪単価240万円となりました。一方、本マンションは、駅徒歩1分、大規模タワー、飛鳥山公園近接と、リセールバリューの高さを支える要素が豊富に詰まっており、かつ、北区最高階数のランドマークタワーとしての位置づけも明確です。
近隣の商業施設がやや貧弱であるなど気になる点はありますが、将来性を買うとすれば十分視野に入ってくるマンションと言えそうです。
公式ホームページ ⇒王子飛鳥山ザ・ファースト タワー&レジデンス
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