周辺環境は良好なものの、購入検討者の間では敷地周辺は高い壁で囲まれており、南側低層階の日照は期待できないのではないか、との意見が多数を占めています。また、坪単価348万円〜498万円という価格が割高で、1階違うだけで1,000万円も価格差がある点も不評でした。
5月販売開始で当初5戸が成約、7月にもう1戸契約間近という情報でしたが、真偽は明らかではないものの、キャンセルが続き、最終的な成約は3戸のみという情報もあります。
こういった不調が推測される状況の中、8月中旬に突然公式HPが削除されたのです。お盆休みのため公式HPをリニューアルして心機一転、としても予告なしの削除はあまり考えられません。
その理由をあれこれ考えてみるに、自由設計のため来年6月竣工予定に間に合わなくなり、竣工予定時期を遅らせるかコンセプトを変更するかを迫られ、内部で検討中、ということなのか、あるいは価格変更がされるのか、それとも他の事情があるのか、いずれにしても正式な発表が待たれます。
昨年の23区内のマンション分譲の変調は世田谷区から始まりました。はからずも本物件で、その調子の悪さが証明された感があります。現在の不動産市況では、世田谷区において、坪単価350万円超の物件はなかなか売れない、ということかもしれません。
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