港区三田の中の下町立地、豪雨時の水害は少し気になるものの、最近人気の麻布十番という懐かしい街並みに高層タワーが林立します。お隣は、住友不動産の『シティタワー麻布十番』が同時期に分譲・販売となり、五反田の『プラウドタワー東五反田』と『パークタワーグランスカイ』と同様のタワー販売競争となっています。
先行する『シティタワー麻布十番』が7月に第1期販売を実施、販売戸数160戸は分譲戸数の4割程度に当たり、全体の坪単価は450万円程度が目安とされていますが、売行きなどの情報はありません。
後発の『パークコート麻布十番 ザ タワー』は、当初販売予定が8月から9月、そして現在は11月下旬いずれこんでいます。モデルルーム事前案内会は10月下旬からとなっていますが、既に10月初旬から事前説明会が開催されています。
その情報によれば、南向きで坪単価460万円程度、『シティタワー麻布十番』お見合いになる東向きは坪単価390万円程度と若干割安になっているようです。標準相場をごくおおまかに試算すると、395万円[麻布十番一昨年坪単価]×1.248[地価上昇補正]×1.074[駅距離補正]=坪単価529万円となりますので、昨年まで急騰した現在の地価ベースで考えればかなり割安と言えそうです。『パークコート麻布十番 ザ タワー』は、立地上どの方向も眺望に塞がれ感があることも、影響しているのかもしれません。
しかし、高額所得者の懐を直撃している先月来の株価の暴落は、これら都心高額マンションの売れ行きに影響を与える可能性は大きいと言えます。『シティタワー麻布十番』と合わせれば735戸程度の分譲となり、これらすべてを吸収できるだけの需要があるのかどうか、最近の地合いからは懸念なしとしません。『パークコート麻布十番 ザ タワー』も『シティタワー麻布十番』も、しばらくは慎重販売を余儀なくされそうです。
公式ホームページ ⇒パークコート麻布十番 ザ タワー
⇒『百年後のヴィンテージマンション』へ