2008年11月10日

パークコート虎ノ門愛宕タワー−昨年10月にいったん完売、キャンセル住戸6戸はなかなか売れず。都心高額タワー物件は供給過剰の懸念台頭

★ 東京メトロ日比谷線「神谷町」駅より徒歩4分、同銀座線「虎ノ門」駅より徒歩9分、都営三田線「御成門」駅より徒歩8分の場所に立地する三井不動産レジデンシャル分譲・清水建設施工・地上30階建・総戸数231戸の『パークコート虎ノ門愛宕タワー』が6戸を先着順で販売しています。

 昨年10月にいったん完売したものの、キャンセル住戸が出るのも世の常というものです。しかし、その住戸が一向にはけないのは、やはり現在の不動産市況の悪さを反映したものと言えます。

 現在販売中の住戸の坪単価は、809号室が428万円、1110号室が481万円、1407号室が443万円、2002号室が689万円、2004号室が500万円、2607号室が611万円です。

 現時点での標準相場をごくおおまかに試算すると、440万円[虎ノ門一昨年坪単価]×1.277[地価上昇補正]×0.988[駅距離補正]=坪単価555万円となり、現在の価格水準としてはほぼ妥当です。

 しかし、都心の大規模タワー高額物件が増えすぎました。これらを投資用で購入した方も多く、総戸数の1割以上が売りに出されている都心タワーマンションもあり、『パークコート虎ノ門愛宕タワー』も例外ではありません。しかも、現在分譲中の都心タワーマンションも数多く、今後の予定もあるため、過剰供給で売り圧力が大変強い状況です。

 デベロッパーも、売り渋りなどせずに、2〜3年前に素直に売っていれば、こんなことにはならなかったでしょう。ともかく、『パークコート虎ノ門愛宕タワー』の残戸数は6戸のみですので、傷はほとんどないと言えます。うまく完売すれば、それで御の字と思うくらいがちょうど良いと思われます。なお、物件としての出来は上々との評判です。

公式ホームページ ⇒パークコート虎ノ門愛宕タワー

『百年後のヴィンテージマンション』へ

posted by フェアリンク at 00:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 完売物件