前回の平成20年11月の本ブログでは、本マンションについて、「都心優良物件に吹く強烈な逆風、今後の販売に赤信号」と書きましたが、その後は果たして苦難の道を歩み、竣工後2年を経過した今でも完売の声を聞くに至っていません。
販売初期に不幸な事故が重なって検討者の購買意欲が減退し、その後リーマンショックにより都心のマンション価格が大幅に低下、当初は「良心的」と見られた価格も今では「ありえない」価格と感じられるようになりました。
現在の販売住戸は公式HP上13戸で、最も安い9階住戸が坪単価542万円、最も高い43階最上階住戸が坪単価926万円です。片や中古市場では、分譲価格5億6,000万円(坪単価1,132万円)の最上階住戸が2億円価値が下がった3億6千万円(坪単価728万円)で売りに出されており、2年間で35%の不動産価値の減少が見られます。
ちなみに、標準相場をごくおおまかに試算すると、461万円[青山一丁目坪単価]×0.988[駅距離補正]=坪単価455万円となります。現在、モデルルーム家具付住戸販売中ですが、かなりの値引きをしているとの噂もあります。
販売開始時にモデルルームに行った私としては、まさかこの物件がここまで売れ残るとは想像だにしていませんでした。それは当時、価格をがんばって下げた分譲価格としたつもりだった販売側も同じ気持ちでしょう。早く完売されることをお祈りしています。
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