根強い人気のある桜新町の駅近物件で準工業地域に立地、同様の条件では平成17年分譲の『パークホームズ桜新町』(「桜新町」駅徒歩5分・総戸数82戸)を思い出しましたが、こちらはもっと小ぶりで総戸数30戸、敷地面積は1,008.16uになります。いずれにしても、近年「桜新町」駅徒歩5分以内の分譲マンションは出ておらず、もと日本ハムの配送所の跡地という準工業地域立地ではあるものの、希少価値があります。
しかし、話題になっているのは、本物件の販売価格の高さで、下限が坪単価310万円程度、標準は坪単価330万円程度ではないかと言われていますが、民事再生法適用後のモリモト物件は、「上質デザイン・割安価格」で好評を博していただけに、首をひねる購入検討者が多いのです。
標準相場をごくおおまかに試算すると、290万円[桜新町坪単価]×1.058[駅距離補正]=坪単価307万円となりましたので、相場からかけ離れた価格設定でもないのですが、『ピアース中目黒ローレルアイ』、『ピアース恵比寿』などの大好評の早期完売物件が続いただけに、あてがはずれた格好になった、ということでしょう。
しかし、総戸数30戸とコンパクトですので、地元の方を中心にこれくらいの需要があると踏んでいるのか、それともやはり割高感から売れないのか、注目されます。先着順販売が主体のモリモトで、今回もそのような売り方を行う予定ですが、まだ販売の状況は見えていません。再び「デザイナーズ高級物件」で売っていくことができるようになるのか、本物件は一種の試金石なのかもしれません。
公式ホームページ ⇒ピアース桜新町
⇒百年後のヴィンテージマンションへ