行政改革に伴い12年足らずで取り壊されたアビリティガーデン(生涯職業能力開発促進センター)の跡地に立地します。そのため、「錦糸町」駅徒歩4分という近さで、このように同駅に近い物件としては近年では2004年の『ブリリアタワー東京』(「錦糸町」駅徒歩3分)に次ぐものとなります。
高層21階建ですが、タワーではなく、しかしおかげで全戸南向きの板状マンション、これは東西に細長い立地の形状によるもので、そのスケールから奥行きが薄く見えるため、大震災のときに大丈夫かと心配される方もいらっしゃいます(当然、耐震基準はクリアしています)。
北側はJR中央線・総武線の線路、南側はワンブロック隔てて京葉道路が走り、鉄道音、車の騒音、排気ガス等を心配する方もおられます。住宅街が増えてきた北口と比べ、本マンションから最も近い南口は繁華街で、JRA(日本中央競馬会)のウインズ錦糸町の存在など、街の雰囲気を気にする向きもあります。
一方、「錦糸町」駅の便利さは、「東京」駅直通8分、「大手町」駅直通12分など、アクセスの良さがあります。その割には地価が安く、生活するには利便性が高い場所です。
間取りは2LDK〜4LDK、専有面積55.88u〜81.18uのやや小さめのファミリータイプが主流、販売価格は3,490万円〜7,280万円、これを単純に坪単価換算すると206万円〜296万円と計算できます。9月の予定価格発表時より300万円程度価格が下がった模様で、平均坪単価は250万円程度との情報です。
標準相場をごくおおまかに試算すると、208万円[錦糸町坪単価]×1.058[駅距離補正]=坪単価220万円となりました。しかし、上述した2004年分譲の『ブリリアタワー東京』の平均坪単価が245万円でしたので、むしろこの数値を比較対象とすべきでしょう。
地価は近年停滞しているとはいえ、2004年に比べれば上昇しており、かつ、HP「住まいサーフィン」によれば、『ブリリアタワー東京』の想定中古坪単価は274万円と、分譲時価格より10.5%上昇しています。したがって、『ブリリアタワー東京』とは駅徒歩距離に1分の違い、立地環境や建物形状等の違いはあるにしても、価格設定はまずまずといってよいと考えます。
販売は当初10月初旬とされていたものが10月末に延期され、そして今は11月下旬との表示で後ろにずれこんでいます。なるだけ顧客を呼び込んで後に販売開始を行いたいとの意向でしょうが、駅距離の利便性と街の雰囲気等との天秤で、悩む方も多いと思われます。竣工は来年12月下旬、入居は再来年の2月中旬とかなり先の予定になっています。
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