「矢向」駅徒歩5分でありながら静かで落ち着いた住宅エリアに位置し、しかも敷地面積11,562.42uと広々としています。用途地域は工業地域で、北隣がキャノン矢向事業所になっていますので、何らかの工場または事業所の跡地なのでしょう。通学校である古川小学校、塚越中学校にはそれぞれ地図上の概則距離で徒歩11分と、線路渡りを含めてやや歩きます。
配棟は4棟構成で、かなり詰め込み感はあります。建物の高さは19.99mで地上7階建ですが、直床とすることで天井高2,400mmを確保しました。売りの一つが3棟に囲まれたプライベートガーデンで、シンボルツリーとする既存樹のケヤキを中心に1,600u超の広さです。北側には自走式駐車場を配し、設置率76%、使用料は月額5,000円からとなっています。また、オール電化住宅で、太陽光ソーラー発電も一部共用部で利用、電気自動車充電器も配備されています。
当初、マンション情報誌や不動産ポータルサイト等の情報から仕様がかなり低いのではないかと心配されましたが、モデルルームがオープンしてその懸念は随分払拭されました。一方、上記のとおり二重床ではないこと、床暖房はオプションであること等の点はあります。
間取りは2LDK〜4LDKで専有面積66.61u〜89.15u、販売価格は3,400万円台〜5,700万円台、予定最多価格帯は3,900万円台となっています。坪単価換算では、169万円〜214万円程度と推測されます。モデルルームに行かれた方の情報ではざっくりと南向きで平均坪単価190万円程度、東向きで平均坪単価180万円程度とのことでした。
標準相場をごくおおまかに試算すると、169万円[矢向坪単価]×1.058[駅距離補正]=坪単価179万円となりました。なお、『住まいサーフィン』の本マンションに対する沖式新築時価(予測m2単価・2011年10月20日評価)を坪単価に換算すると168万円と、やや厳しめになります。
購入検討者からは、現在のところ割高感は指摘されておらず、立地に対する評価も好意的であることから、第1期は地縁のある方を中心に条件の良い住戸からそこそこ売れてゆくのではないかと推測します。一方、総戸数312戸とかなり大規模であることから販売には時間を要することも考えられ、来年11月上旬の竣工時・12月下旬の入居時までに完売すれば成功物件と言えるでしょう。販売開始予定は今のところ11月中旬からが公式HPではアナウンスされています。
公式ホームページ ⇒ラグゼコート(川崎ラグゼガーデンプロジェクト)
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