本マンションに関する昨年11月27日の前回ブログ記事では、残戸数79戸との情報がありました。その後アベノミクス効果が本マンションのような都心に近い大規模タワーマンションに最も顕著に表れ、年末から年明けにかけて順調に成約、4月には一般分譲住戸5戸の表示がありましたが、すぐに最終1戸(3LDK、114平米、1億2,050万円)となり、この1戸も5月には売れて、5月下旬に遂に完売御礼の表示が公式HPに掲載されました。
国道246号線沿いでジャンクション隣接と言う条件が初期の頃敬遠され、平成23年の東日本大震災勃発前後の売出し冒頭に2度の値下げを余儀なくされました。その後も販売は苦戦が続き、平成24年のGWには様々なキャンペーンを打って集客に懸命でした。
しかし、昨年12月21日に竣工、周辺条件から現物がないと購入者心理として不安な物件でしたので、現地確認の上安心して購入が進んだものと思われます。現在はむしろ「キャンセルがないのか」という問いあわせが入るようになり、中古市場では売値より高い価格で成約しているのではないかとの推測もあります。投資物件として1Kや1Rを購入されて賃貸に出された約50戸も、好調に埋まったようです。
現在は、売主である東急電鉄所持の36u程度の1R65戸を『クロスエアタワー THE SMART』として分譲、5月中旬に行われた第1期販売15戸は完売、昨日6月1日(土)より第2期先着順受付販売が開始されました。専有面積36.72m2〜36.99m2に対し販売価格3,170万円〜3,300万円で、坪単価285万円〜295万円、一般分譲より低層の11階〜15階に位置します。『適正家賃コム』で試算すると月額賃料14.0万円が見込まれ、表面利回り5.2%となりますが、ランドマークタワー物件として1割高く試算すると表面利回り5.7%程度までいけるかもしれません。
当初不調だった大規模物件が、景気の波と共にしり上がりに売れて最後はキャンセル待ちの列で中古市場で高値で売れ始める、というのは、平成18年〜19年頃の前回のプチバブル期において私も身をもって経験した現象です。今回は東急不動産グループをはじめとした売主の粘り勝ち、といったところでしょう。
公式ホームページ⇒クロスエアタワー
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