本マンションは、三井不動産レジデンシャル(メインの売主)にとって「芝浦アイランド」の後継となる「田町」駅東口再開発と連なるものです。本事業は、東京ミッドタウンを超える約7.7haもの駅直結の再開発で、業・商・医・育・公共公益などの複合市街地形成というのが港区のビジョンです。同事業は、本マンションの入居時期と同じ2016年3月完了予定ですが、予定通りの完成となるかどうかは定かではありません。しかし、今は殺風景で、生活利便施設がやや不足気味な「田町」駅東口北地区の街並みも、大きく生まれ変わることが期待できます。
地上34階建てで、タワーマンションの中では低めですが、眺望の素晴らしさがセールスポイントです。本マンションからは、北西に東京タワー、南東にレインボーブリッジ、そして東に東京湾大華火祭を望むことができ、各向きに眺望のポイントがあります。駅へのアクセスは、「浜松」駅徒歩11分が「芝浦アイランド」にはないメリットですが、実際に歩いた方によれば、同駅には歩きづらいという感触だったようです。
元々はヤナセ本社があったところで、用途地域は準工業地域になっています。物件概要を見ると、敷地面積は10,590.01平米と十分で、間取りは1LDK〜3LDK、専有面積42.01平米(26戸)〜120.11平米(1戸)と幅広いのですが、物件概要には「シングル&ディンクス向け」との表示もあり、1LDK・2LDK主体なのかもしれません。なお、駐車場は360台分あり、都心マンションとしては珍しく駐車場設置率が40%を超えています。
本マンションについては、港区大規模再開発事業のうち、『東京ツインパークス』(汐留地区土地区画整理事業)のような華やかさや、「芝浦アイランド」のようなわくわく感には相対的に及ばないと感じられ、コンセプトとしてはなかなか難しく、その分リーズナブルな価格帯となることが期待されていました。
しかしながら、ネット上の情報によれば、南東向きで坪単価440万円、北向きで坪単価350万円程度だったそうです。該当住戸の階数が不明であるものの、港区アドレス再開発タワーマンションとして、高騰する現在の相場に沿ったプライシングとなっています。なお、標準相場をごくおおまかに試算すると、353万円[浜松町坪単価]×0.959[駅距離補正]=坪単価339万円となります。
販売時期については当初想定されていた本年4月からの予定が現在では6月上旬から第1期1次販売となっています。現在はモデルルーム公開に先駆けて、いち早く物件情報をご案内するマンションアカデミーを開催しており、参加者には、第1期1次販売に落選した場合に第1期2次販売で利用可能な「倍率優遇」が付与されるという、1990年代の不動産バブル期を彷彿とさせる特典が用意されています。
公式ホームページ ⇒GLOBAL FRONT TOWER PROJECT
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