本マンションは、当初、『シティタワー芝浦』として、清水建設により施工される予定だったところ、東日本大震災の影響により湾岸タワーマンションが一時的に売れなくなったためか開発が途中でストップしましたが、2012年8月にはマンション名を現在のものに変更し、施工会社を三井住友建設に変更して工事が再開しています。竣工も、当初の2013年3月31日予定から2014年9月上旬予定に変更となりました。
本マンションは、同じ町内の「芝浦アイランド」に向かう手前の旧海岸通沿いにあり、4駅利用可能ですが、どの駅にも徒歩10分超と遠く、周辺環境もやや殺風景、生活利便性も高いという訳ではありません。しかし、山手線新駅を「品川」駅と「田町」駅の間につくる構想が今月3日にJR東日本から発表され、俄然本マンションが注目を浴びています。この山手線新駅から本マンションまでの徒歩距離は未定ですが、優位性がぐんと増してきました。
特に今回の新駅設置は地域の再開発とセットに計画が進められており、また、「品川」駅にはリニア中央新幹線の始発駅ができる予定もあります。羽田空港にも近く、新しい東京の玄関口として、人口の増加、地価上昇期待にも大きなものがあります。
間取り1LDK〜3LDK、専有面積47.18m2〜70.41m2で一番広い部屋が70平米台と、最近の風潮を反映して間取りのコンパクト化が進んでいます。ワンフロア6住戸の構成で角部屋が4戸と比率が高く、居室効率を考えて廊下を短くとるなど間取りに工夫が見られて購入検討者に好評です。また、梁を内側に出すことで窓面からすぐに景色が広がり、上層階ではベイフロントの開放的な景色が望めます。全戸ワイドスパンプランで、内廊下設計を採用し、サッシはLow-Eペアガラス、生ゴミディスポーザーや保温浴槽、タンクレストイレ、各階のゴミステーションなど充実のスペックです。
分譲は2012年10月に開始され、第1期販売は坪単価270万円〜320万円程度、平均坪単価285万円程度と、港区タワーマンションとしてはリーズナブルな価格設定でした。第2期も同水準の価格設定が行われたものの、新駅発表を受けた第3期については、第1期、第2期販売よりも価格が上がるのではないかと言われています。
直近では第3期2次の先着順1戸販売で、19階の1LDK・専有面積45.01平米で販売価格5,180万円、坪単価380万円と高額でしたが、これにも買い手がついたようです。標準相場をごくおおまかに試算すると、373万円[新駅坪単価]×1.000[駅距離補正]×1.048[地価上昇補正]=坪単価391万円となりますので、相場に見合ったプライシングになったということもできます。
消費税増税の影響で高額マンションの売れ行きがやや鈍くなった昨今ですが、山手線新駅の誕生で、東京23区の中でも最も将来性のある立地となった本マンションに注がれる視線は熱く、今後一層注目が高まる物件となりそうです。
公式ホームページ ⇒東京ベイシティタワー
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