昨夏に世田谷区の条例により既存不適格のマンションとなっていることが売主から明らかにされ、雑誌の記事にもなって大騒ぎとなりました。売主と買主の交渉もなされ、昨年10月からは販売停止、根本的な解決はないままに入居が始まろうとしています。
4月からは15戸前後といわれる残戸数の販売再開がされるとの情報があります。販売価格を上げるのではという憶測も流れていますが、さすがに売主のモラルが問われるのではないでしょうか。
物件としての出来の評価は高いものの、足元をすくわれた感があるのは確かです。分譲・施工とも1社が行うトータルプロデュースは、まとまりの良い優れたマンションを造るためにはプラスですが、今回のようなリスクマネジメントにおいて、相互監視がはたらかず、結果として対応が遅れてしまう、というデメリットもあると思います。
今後の販売再開を待っておられる方もいらっしゃることでしょう。単にほとぼりを冷ますだけではなく、鹿島建設の誠実な対応が期待されます。
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